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2017年8月27日 (日)

日本刀から玉鋼

知り合いから日本刀の処分を依頼された

錆刀とはいえ分別ごみ扱いは忍びない

鍛冶屋の火は古来神聖な物とされている

らしいので火で焙って刀の魂を

鎮めてから切っても障りは無いだろうと思う

ここまで錆び錆びになるとさすがに

屑鉄扱いになってしまう


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武家の魂として大切に扱われてきたのだろうが

全く興味がない子孫に伝わると手入れも

なにもされないかわいそうな状態になってしまう

ひとまず研いでみる

 
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キレイな肌の刀だけど切り刻むしかない

先端(切っ先)はボロボロになって

朽ち果てているので問題は無いだろう

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短冊状に切りそろえるが刀は峰側が厚く


刃先は薄いので単純に積み重ねても

失敗してしまう。つまり未鍛着部分が発生する

和鉄の鍛錬方法に「錣鍛え」が有るのでこれを

応用する、詳細は鍛冶の会の弟子達に

伝承済みで見なければ理解できないので

出来もしない人に教えても歪曲されるだけなので

出来る鍛冶の会の弟子たちに伝えた方が

真正が伝わる。

今回使用した刀は脇差四振りいずれも時代不詳

真贋は定かではないが仰け反る在銘が居たけど

不用品なので切ってしまった

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鍛え上げてもこれだけしか残らない

同じ鍛錬を繰り返すがこの時に俗に言う

「泥沸かし」を行うが、刀が出来上がった時に

鍛冶屋は狙った炭素量で焼き上げるはずなので

単純な「どろ沸かし」をして脱炭をしてはいけない

今回は脇差を鍛え直たが意外なくらい刀って

薄い!!峰区あたりが一番厚くて五ミリ位

切っ先方向は順に薄くなり三ミリ位

四振りの脇差で小刀なら六本から八本分しか
得られなかった

昔の刀で鍛え直さずに摺り上げるのは

経験上至難であるのを知っていたのかも知れない

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相変わらず携帯のカメラで写すので

色むらピンボケはご容赦願いたい


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刀匠方式の焼き刃土、地取、刃艶を使用

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光源方向を変えると鍛え目が浮かんでくる

鍛え目の無い玉鋼は偽物臭い

鍛え目があるから玉鋼だと考える


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虫メガネを使っマクロ撮影に挑戦

相当無理やりマクロ撮影だが雰囲気だけは

伝わるかと思っている
小板目に見えなくもないかなーー

個人見解ですがーー

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